The Last Detail

旅と治療の記録。

出雲旅その③ 特急やくもと境線

駅前のビジネスホテル。

なぜか部屋に二段ベッドがある。下段はダブル、上段はシングル。。

山陰の山々に差す朝陽を見つめながら、1日が開始された。

 

山陰に訪れたからには、特急やくもに乗らねば。

今なお現役で走る最後の国鉄形特急である「やくも」。

今乗っておかないと絶対に後悔する。数年後に新型車輌への置き換えが決まっているからだ。

 

朝8時頃に駅の改札に着き、切符を自動改札へ。

切符はあらかじめ前日に用意しておいたのだ。

....あれ?

改札を通れない。

何度やっても改札を通れない。

駅員さんに聞いてみる。

駅員「この切符いつ買われました?」

自分「昨日です。」

駅員「切符の日付が昨日ですよ。当日限り有効なので」

自分「ああああああああああああ!」

朝から改札で叫ぶ俺。

くっそ迷惑としか言いようがない。

駅員さんが処理してくださり、「誤購入12/6正当」と切符に書いて押印してくださり使用することができた。駅員さんに感謝。

写真を見ると12/5に購入されているのがわかると思う。

切符を買うのが久々すぎてこんなことも忘れてしまっていた。小学生の頃の自分にすらバカにされるミス。。

小学生の俺...現代は腕時計で電車に乗れるようになったんだよ...。腕時計で天気も地図も電話もクレジット決済も飛行機にも乗れるんだよ...。

 

そして朝8時半。無事、出雲市駅に入線したやくもに乗車。

米子駅へ向かう。

振子式特急である381系はカーブを高速で走行する能力は高いが、代償として直線で揺れる。とにかく揺れる。車酔いをしやすい特急といえる。

出雲市から岡山まで伯備線を経由して3,4時間で結んでいるやくもだが、全区間乗ったら酔ってしまうだろうな。

貫通扉がめちゃんこカッコいい

この角度がめちゃんこ好き

「ゆったり」とは..?

昭和の古き良きL特急マークが残る

座席の雰囲気、懐かしいなぁ。

子供の頃の旅行はほぼ車移動だったんだけど、母と妹と3人で電車で千葉の館山に行ったことがあった。

その頃の房総特急国鉄形が現役で、当時もこんな車内、座席だったなぁ。

ホテルがパンフレットと程遠い詐欺のようなボロさで妹と母がブチギレている中、鉄道旅に俺だけがハシャイでたのを覚えている。

出雲市駅を発つ

サンライズから見れなかった宍道湖

やくもは国鉄L特急時代にタイムスリップさせてくれた

米子駅からは境線へ

鬼太郎仕様のキハ40

あらお久しぶり。昨年末の北海道旅以来のキハ40ですね。

境線の終点境港駅水木しげるの故郷であり、水木しげる記念館がある。

境線のキハは特別仕様となっていて、沿線の駅も本名とは別に愛称として妖怪名が付けられている。逆にわかりづらいと思うのだが。。

同じキハ40でもJR西は寒冷仕様の北海道とは違い後付けでエアコン設備が導入されていたり、異なる点が多々ある。ただ、座席が鬼太郎仕様なので、何だかもう別物といった感じ。。

後付け感満載の空調

キハ40独特の爆音のエンジン音を唸らせつつ列車は1時間弱の旅を始める。

沿線は何か特別なものがある訳でもなく途中に米子空港駅があるくらいだが、普通の地方都市のど真ん中を鬼太郎仕様のキハ40が鈍行でのんびり走る風景はこれはこれで山陰の旅情なのだろう。

途中駅で国鉄色のキハ40とすれ違った。

ぼく、あっちに乗りたかったです。。

やがて境港駅に到着。目玉親父ともお別れ。

駅員さんに切符の事情を話し、「何かあったら境港駅の駅員に出雲市駅に電話するよう言われました」と伝え、改札を抜けた。

 

駅を出た俺は、さっそく境港へ向かうことに。

小さな旅が始まった。