The Last Detail

旅と治療の記録。

最後の入院②年始〜

2023年元日 おせち祭り開催! お昼ご飯↑ 夜ご飯↑ 1月4日 本人が何か察したのか類上皮肉腫と診断されて以来3年以上ぶりに家族ラインを作り、病状を事細かに送り始めました。 かなり細かく詳細を送ってきたので悪い予感しかしませんでした。 ステロイドの副作…

最後の入院①年末〜

2023年1月13日午後0時30歳の若さで兄は永眠致しました。 兄に変わり心苦しいですが妹の私がこちらのブログを書いています。 発病してから癌の治療を記録に残そうと兄はブログに書き記していて、更新したら「ブログ更新したから見てみて」とかまちょなLINEが…

出雲旅その④境港と水木しげるの街

潮風の桟橋 港が好き。 田舎の、少し閑散とした港。 ここは境港。境港駅から歩いて5分ほどだろうか。駅から港が近いというより港の横に駅があるという表現が適している。 ここ境港からは隠岐の島へ向かうフェリーが発着している他、漁港や海上保安庁巡視船の…

出雲旅その③ 特急やくもと境線

駅前のビジネスホテル。 なぜか部屋に二段ベッドがある。下段はダブル、上段はシングル。。 山陰の山々に差す朝陽を見つめながら、1日が開始された。 山陰に訪れたからには、特急やくもに乗らねば。 今なお現役で走る最後の国鉄形特急である「やくも」。 今…

出雲旅その② 出雲大社と島根ワイナリー

寝台特急サンライズ出雲と別れ、一畑電車へ乗り換える。 電鉄出雲市駅から30分ほどで出雲大社駅へ向かう。 小さな待合室はサンライズから流れ込んだ乗客で溢れんばかり。 一畑電車に自動改札なんてものはない。検札で改札を抜ける為に切符を買う必要がある。…

出雲旅その① 寝台特急サンライズ出雲

夕陽の下、小学生の少年が東京駅のホームに立っている。 放課後、友達と常磐線に乗りデジカメを持って東京駅のホームに向かう。すると夢のような列車が次々と入線してくる。それを待ち構えていた。 堂々とした重厚な機関車は轟音を唸らせながら金帯、銀帯の…

【SKE48】初めて推しの坂本真凛と話した日

今年の初夏に推しに会いに行った。 SKE48の坂本真凛ちゃん。 参加したのは幕張メッセで行われたSKE48のトーク会。 自分の職場は基本的に土日出勤なのでなかなか土日のイベントに行きづらいのだが、休みが取れたので参加券つきのCDを買って幕張へ。 昨日に引…

今回の入院が治験に与える影響。

右大腿部の皮膚移植をしてから一ヶ月ちょっと。 既に職場にも復帰して(歓迎されている訳ではないが)マイペースで自分なりに、限られた範囲ではあるが何とか仕事をこなしていたところでの今回の入院。 事の顛末は前回の記事を読んで欲しい。 皮膚移植といっ…

君はどう生きるか。

12/23の夕方5時半にこの執筆している。 今日の昼、緊急入院した。 今週の月曜日辺りから腹部に異変があった。 朝起きて目が覚めると同時に猛烈な腹痛。 しかし波があって、昼間は楽になったり、夜になると痛みが増したり。 痛みを誤魔化しながら生活していた…

営業車で富士スピードウェイを疾走してきた

友人と御殿場の富士スピードウェイに行ってきました。 体験走行ができるというので2,000円払い、助手席に高校時代の同級生を乗せてコースを走ることに。 私は車中泊仕様の、キャンピングカー用途として一般的には営業車として使われているサクシードに乗って…

皮膚移植総括

麻酔目が覚める廊下。 何か言ってる。記憶にない。どうでもいい。 背腹?拝伏。背腹。 10時間俯せの手術。 胸骨の激痛。水疱。 斬られた背中。 丸一日水を飲んでいない。 まだ飲めない。探しても見つからない。 見つかった金庫の端。 連打する鎮痛麻薬。 眠…

幼馴染と会った

自分は高校二年生の時にプロテスタント系の教会で受洗したクリスチャンなのだが、当時、幼い頃から毎週安息日に教会学校に通っていた地元の旧友と久しぶりに再会した。 7,8年ぶりだろうか。お互いに鉄オタで、最後に会ったのは池袋で行っていた鉄道部品の即…

【癌治療】手術で入院する時に病室で聴いていた曲

癌で入院したことある人ならわかるはず。 とにかく夜眠れない。 そんな時にイヤホンして音楽聴いて、まあさらに眠れなくなる訳なのだが。。 ありがたいことにコロナ禍ということで親や親戚など面倒な家族の見舞いを相手にする必要もなく、妹に着替えを持って…

【世界大戦のきっかけ】旅で訪れたサラエボ事件の血まみれの軍服と車【ポーランド危機を考える】

暗殺時に着用していた大公の軍服 数年前にオーストリア、ウィーンを訪れた時の話である。 ウィーン郊外にある軍事史博物館を訪れた時、第一次世界大戦の引き金となった「歴史の証人」を見学した。サラエボ事件の時にフェルディナント大公暗殺された時に着用…

日本最北端、開業当時の木造駅舎である抜海駅を訪ねて。

稚内に、抜海という名の駅がある。 大正時代の開業時に建てられた木造駅舎を改修しながら使用し続けている駅であり、「日本最北端の木造駅、無人駅」でもある。

朝の稚内桟橋駅

宿泊したホテル 稚内はホテルもレンタカー店も少ない。早めに予約しておかないとホテルはすぐに満室になるし、レンタカーは満車になる。今回の旅程は旅の直前まで迷いがあって、結果的にホテルの予約が遅くなってしまい、しっかりとしたホテルに泊まれずに1…

国鉄の除雪ユニット、名寄のキマロキを訪ねて。

↓前回の記事 momogon.hatenablog.com さて、2022年7月の道北の鉄道旅を前回はまとめた訳だが、名寄駅での乗り換え時間に駅近くに保存展示されている「キマロキ」を見学しに行ったことを書かせて頂いた。 かつての国鉄時代は、潤沢な予算(税金なので赤字無視…

<旭川→稚内>宗谷本線普通列車の旅。※8時間半

↓前回記事 momogon.hatenablog.com 留萌を訪れた後は旭川に戻り一泊した。 旭川から稚内へ至る鉄道旅。昨年末に訪れた時は大雪で道北と道東の鉄道は完全に麻痺していて、留萌本線どころか宗谷本線も諦めるしかなかったのだが、今回は初夏の旅。梅雨明けの旅…

皮膚移植のために入院した。

先月から入院している。 抗がん剤で右脚の腫瘍がほとんど消失したのだが夏にかけて爆発的に再発した。もうどうにもならんくらいに。皮弁するほかなくなった。 手術は朝9時から19時半頃までかかり、全身麻酔を長時間かけた上にうつ伏せ状態だったので胸骨に圧…

「自立しよう!」という話。

※自分の治療と家族との距離感といった、個人的な悩みの話です。読みたい人だけどうぞ。

留萌本線を訪ねて。

前回 momogon.hatenablog.com 午後3時前には美唄ICに入り、車で留萌へ向かった。高速道路は便利で美唄から留萌まで1時間ちょっとで行ける。この利便性に鉄道では勝てない。しかし鉄道旅が好きな自分は本音は列車で向かいたかったが留萌本線は余りにも不便な…

美唄鉄道と4110形機関車。

前回 momogon.hatenablog.com 三笠鉄道村を出てから再び道央道に乗った。午後二時頃だったと思う。この日は壮大な移動計画を立てていて、レンタカーフル稼働の日だった。目的地は留萌。明治43年に開業した留萌の鉄路は来年の廃線が決まっている。別れを告…

エリザベス二世を褒め称えよ。

第二次大戦時、チャーチル政権下、軍用トラックの運転手として従軍したエリザベス2世(1番左の女性)。当時はまだ王女でした。大英帝国というキリスト国教の君主として、戦後の民主主義とキリスト王政の共存を実現し、イギリスだけでなくキリスト信徒を神と…

三笠鉄道村

「夏の北海道に行ってみたい。」 ふらっと行ってふらっと帰ればいいやと思い、7月某日、夏の北海道を訪れた。 飛行機は左側の窓席を予約することにしている。病院や実家がある東京下町の上空を飛行するから。数年前に羽田の航路が変更され、低空で東京上空を…

皮膚移植、する!と思う🤔

腫れてくるぶしが見えない 8/13(土)の朝に異常なほどの右脚の浮腫みと右脚のくるぶし周辺の腫れに気づくと同時に、起きてベッドからトイレに向かうのもやっとなほどの痛みで会社を休ませて頂いた。 病院に連絡しても土日は外来を受け付けていないし、行っ…

【奇跡】転移した左肺と背骨の腫瘍が消失しました

仕事が終わり帰宅するとササッとシャワーを浴びて、東関東道を東へ向かう。 自宅から2時間ほどで犬吠埼に到着。夜9時すぎ。 遠くに見える灯台。 車の荷台にマットと寝袋を敷き、ちゃぶ台を開いて夕飯。 波が浜辺へ打ち付ける音を聞きながら眠りにつく。(う…

抗がん剤顛末記

2月から3週間おきに、計5回の抗がん剤投与を行った。 アドリアシン(ドキソルビシン)の単剤。 先週の木曜日に、一応最後となる投与を行ったのだが、治療過程の一区切りとして、今の感想を簡単に記録しておきたい。 まず、副作用だが、当初思っていたほど…

大井川鐡道 Part.3 (井川線編)

列車は奥大井湖上駅という、ダム湖に浮かぶ小島にある小さな駅などを通り過ぎていく。いよいよ停車駅は山間の秘境駅ばかりだ。 そのうち印象深い駅だったのが尾盛駅。終着の井川駅から2つ手前の駅。 車内放送によれば、尾盛駅は鉄道以外にアクセスする術は…

大井川鐵道 Part.2(井川線編)

大井川はかつて豊富な水量を誇っていたが、南アルプスにおける新幹線建設や東名•新東名高速のトンネル建設により湧水が出水し、川の水量が減ってしまい、今や大井川下流の水量は風前の灯となっている。 このように、下流域は砂利だらけで、川が中央を細々と…

大井川鐡道 part.1

「なぜいまさら大井川鉄道?」 鉄道好きな人ならそう思うだろう。 私鉄ローカル線においてトップに君臨するような路線だし、「関東に住んでいて未だに乗ったことないのか?」と。 なんとなくね、乗りたくなかったんですよ。 大井川鉄道は蒸気機関車が現役で…