The Last Detail

旅と治療の記録。

5日目 初診(術後) 6日目朝

朝の8時頃に、先生達が10人くらいワーッと来て、ベッドで囲まれて

 

医「...痛いですか?」

 

って聞かれて

 

僕「痛いですよ..]

 

って答える謎のやりとりがありました。

 

先生達は多分、手術のオペチームで、傷口の状況見に来たと思うんだけど、包帯やら全部剥がしたら、もう右足がめちゃくちゃなことになってんのよ。

右膝の肉がなくなってぺったんこ。

血抜きの管が入ってる太もも中間部分は元のままで

鼠径部(リンパ節)も切除しちゃってぺったんこ。

「なんだこの足動くのか??」っていうのが第一印象。

まあ動かないんだけど。

痛くて。

そもそも右膝の筋肉の一部を切除してるから力が入る訳が無い。

なんし縫合の跡が下腹部の下から鼠径部抜けて右膝上までぱっくり切られてるのよ。

人体改造に近い手術でしたね。ええ。

ただ予定があった皮膚移植が中止になってラッキー。

ふくらはぎまで切ったら右足全体が見るに絶えない姿になってしまうところだった。

 

 

 

 

朝の10時くらいからリハビリ開始。

この日の目標は

・ベッドから車椅子への移動

・ベッドから歩行器で立ち上がり廊下のトイレへ歩行

・トイレに座る動作

※ついでに尿道カテーテルを抜く

 

ベッドから足を出すのがもう激痛。

ベッドの上にいる限り脚の自重をベッドが支えてくれる訳だけど、ベッドから脚を出した瞬間、脚にもろ重力がかかって激痛。

発汗と発熱が止まらない。

しゃあないからベッドに腰掛けて、右足は看護士さんにずっと手で支えてもらって、右足を上下する動作の練習に30分くらいかかって。

痛いのなんの。

でこのあと車椅子に自力で移れるようになって、あと歩行器で中腰ながら自力で立てるようになった。

これが昼前だったんだけど、ここで貧血みたいな症状になっちゃって、昼飯がカレーだったんだけど、もう3口くらいで気持ち悪くなっちゃって、血圧測ったら最高100くらいしかない。発熱と吐き気、過呼吸みたいになっちゃって。看護士が右脚の血抜きの管とポンプみたら短時間で200mlくらい出血してみたいで。

午後になって、一応トイレには自力でいけるようにしておこうって話になって、トイレまで歩行器で行ったんだけど、トイレで倒れかけて危なかった。半分意識が飛んでいた。典型的な貧血症状。看護士に支えられて座って、そこでカテーテルは抜いたんだけど、リハビリは中止。

 

そこから止血剤や抗生剤の点滴も始めて。

夜中は割と眠れた。

 

で、6日目の朝に担当医が来たんだけど、原因はリハビリによって右足太もも内の血管(手術中に塞いだ部分)が切れて内出血しちゃった可能性があるらしいんだよね。ただ内出血してるのはおそらく動脈ではなく動脈から枝分かれしている細い血管らしくて、一般には自然治癒で止血できるらしいんだけど。

血液中のヘモグロビン量が普段の2/3程度に減少しているものの、当面は点滴でしのぎ、輸血はしない模様。

 

6日午後からCT検査で内出血状況を確認するので、CT検査前は食事取れないので今日は朝も昼も食べれてない。

貧血で栄養分欲しいのに辛い。